『きゅっ きゅっ きゅっ』が親子の心をつかむ理由 – 温かいストーリーと愛らしいキャラクター

『きゅっ きゅっ きゅっ』は、子どもたちの心をやさしく包み込む、温かいストーリーが魅力です。

この絵本は、愛らしいキャラクターたちとともに、親子で読み聞かせの時間を楽しむのに最適です。

リズミカルな言葉と美しいイラストが織りなす世界に、きっとあなたのお子さまも夢中になることでしょう。

『きゅっ きゅっ きゅっ』は、初めての絵本としてもおすすめの一冊です。私と息子の体験談も含めて紹介していきます。

1.絵本「きゅっ きゅっ きゅっ」の魅力とストーリー

絵本「きゅっ きゅっ きゅっ」は、赤ちゃんとぬいぐるみの動物たちが織りなす心温まるストーリーです。

物語は、赤ちゃんとねずみ、うさぎ、くまのぬいぐるみたちがスープを飲もうとするところから始まります。

しかし、彼らはうまくスープを飲むことができず、手や足、おなかにスープをこぼしてしまいます。

そのたびに「ふいてあげるね きゅっ きゅっ きゅっ」という愛情いっぱいの言葉とともに拭いてあげる場面が繰り返されます。

魅力① 親子のスキンシップを自然と促す

このシンプルな物語の中には、親子のふれあいや、赤ちゃんが周囲の世界に対して持つ好奇心がぎゅっと詰まっています。

特に、「きゅっ きゅっ きゅっ」という繰り返しのフレーズは、赤ちゃんにとって心地よいリズムであり、親子でのスキンシップを自然に促します。

このフレーズを一緒に口に出しながら、実際に赤ちゃんの手や足を拭いてあげることで、親子の絆が深まります。

魅力② 愛情いっぱいのイラスト

また、動物たちのかわいらしい表情や動作も、赤ちゃんの興味を引くポイントです。

林明子さんの柔らかなタッチで描かれた挿絵は、細部にまで愛情が込められており、見るだけでも楽しめます。

赤ちゃんにとっては、絵を見ながら物語を楽しむことで、視覚的な刺激も得られます。

魅力③ 親も赤ちゃんも笑顔になれる

この絵本は、読み聞かせを通じて赤ちゃんとコミュニケーションをとる大切な時間を提供します。

物語の進行に合わせて「ふいてあげる」動作を実際に行うことで、赤ちゃんは自分が大切にされていると感じ、安心感を得ることができます。

また、親にとっても、赤ちゃんの笑顔を見ることができる幸せなひとときとなるでしょう。

「きゅっ きゅっ きゅっ」は、ストーリーのシンプルさと繰り返しの心地よさ、そして親子のふれあいを楽しむことができる、赤ちゃんにとって最高の一冊です。

2.我が家の感想は?

息子に読み聞かせた大切な絵本「きゅっ きゅっ きゅっ」。

私が読み聞かせながら感じた感想をまとめました。

感想① 不思議な親近感

私が感じた、この絵本の大きな魅力は、なんといっても可愛らしい赤ちゃんの絵です。

どのお母さん・お父さんも不思議に感じるかもしれませんが、赤ちゃんの絵が、なぜか自分の子供と似ているような不思議な親近感を覚えるのです。

赤いほっぺ、ふっくらしたおててやあんよ、お人形たちのこぼしたスープを一生懸命拭いてあげる体勢には、赤ちゃんらしい可愛らしさがギュッと詰まっています。

赤ちゃんのお口についたスープを拭いてあげるお母さんの表情はとても優しく、どの親子にもある日常の風景が温かく描かれています。

赤ちゃんや動物のお人形たちは優しい線や色味で描かれていますが、背景にはきれいな朱色が使われており、小さな赤ちゃんの興味もぐっとひきつけてくれます。

また、絵の角がまるく縁取りされており、絵本の世界をそっとのぞいているような気持ちにさせてくれます。

感想② 繰り返し出てくる言葉

絵本の中では、繰り返し同じ言葉が出てきます。

「こぼしちゃった」

「拭いてあげるね」

「きゅっきゅっきゅっ」

子供は繰り返しが大好きなので、何回か読んであげるとすぐに覚えて、真似をして読むようになります。

そのうちに、お母さんお父さんの先回りをして「拭いてあげるね!」「きゅっきゅっきゅっ!」と言ってくれるようになるでしょう。

感想③ スキンシップが苦手なお父さんもキッカケになる絵本

動物のお人形たちは、いろいろなところにスープをこぼしてしまいます。

「きゅっきゅっきゅっ」と拭いてあげる場面では、ぜひお人形と同じ場所を、子供も一緒に撫でてあげてください。

例えば、おなかにこぼしたスープを拭いてあげる場面では、子供のおなかを撫でながら「きゅっきゅっきゅっ」―――子供はとっても喜びます。

あんよのときは、あんよを「きゅっきゅっきゅっ」―――子供もくすぐったくてケラケラ笑ってしまいます。

お父さんたちの中には、まだしゃべれない子供とどう触れ合っていいのか悩んでいる方もいらっしゃるようです。

そんなお父さんにも、こちらの本はおすすめです。

絵本のストーリーにそって、一緒に「きゅっきゅっきゅっ」と赤ちゃんの体を撫でてあげるだけで、スキンシップを楽しむことができます。

赤ちゃんはすぐに、どこを撫でてもらえるのかを覚えて「きゅっきゅっきゅっ」をワクワクしながら期待してくれます。

3.林明子さんの人気絵本シリーズ

「きゅっ きゅっ きゅっ」を手に取ったら、ぜひ林明子さんの他の絵本シリーズもチェックしてみてください。

林明子さんは、赤ちゃんや幼児向けの絵本作家として広く知られており、彼女の作品はどれも赤ちゃんの心を捉える魅力にあふれています。

特におすすめなのが「くつくつあるけのほん」シリーズです。

このシリーズは、赤ちゃんのファーストシューズをテーマにした絵本で、歩き始めたばかりの赤ちゃんにぴったりです。「くつくつあるけ」というタイトル通り、赤ちゃんが初めての靴を履いて冒険する様子が描かれており、その一歩一歩に込められた喜びと成長の過程が丁寧に描かれています。

オノマトペ(擬音語)も豊富に使われており、読むたびに新しい発見がある楽しい絵本です。

また、「おててがでたよ」もおすすめです。

この絵本は、赤ちゃんが自分の体に興味を持ち始める時期にぴったりです。服を着せる時に腕を通したり、手を見つめたりする赤ちゃんの姿を通じて、自分の体を認識し、成長していく様子が描かれています。

繰り返し読むことで、赤ちゃんの成長を見守る楽しさを感じることができます。

これらの絵本は、赤ちゃんとのふれあいを深めるだけでなく、親子で一緒に成長を喜ぶ大切な時間を提供してくれます。

私自身も「くつくつあるけのほん」を娘に読み聞かせていた時期がありました。歩き始めたばかりの娘が絵本の中の赤ちゃんと同じように嬉しそうに歩き回る姿を見て、成長の喜びを感じたことを思い出します。

林明子さんの絵本は、その柔らかなイラストと心温まるストーリーで、多くの親子に愛されています。

ぜひ「きゅっ きゅっ きゅっ」を楽しんだ後は、他のシリーズも手に取ってみてください。きっと赤ちゃんも喜び、親子で素敵な時間を過ごせることでしょう。

まとめ

0歳~3歳におすすめの1冊です。兄弟がいる家庭は、上の子が下の子に読み聞かせをしてあげるのにもいいですね。

家族みんなでスキンシップを楽しみながら読んでみてください。

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