赤ちゃんが初めて手にする絵本。
「どのような絵本を喜んでくれるのかな?」
「安心して長持ちする絵本はどれかな?」
と悩んだことはありませんか?
なにしろ、何でも口に入れてしまう赤ちゃんです。
絵本とはいえ、安全な素材を使われているものを準備したいですよね。
そのため、最近では「布絵本」が人気を集めています。
ですが、私たちが良く知る”紙の絵本”とは何が違うのでしょうか。そのメリット・デメリットがイマイチよくわからず、疑問を持つママやパパも多いことでしょう。
そこで、今回の記事では、赤ちゃんに安心して与えられる布絵本の魅力や選び方のポイントを、具体例を交えながらご紹介します。
安全性が第一!赤ちゃんの絵本選びで知っておきたい3つのリスク
書店やネットを見ると、紙の絵本や布絵本など、種類が豊富で迷います。
ただデザインや内容を見て選ぶ人もいますが、それだけでは不十分かもしれません。とくに赤ちゃんに変え与える絵本ならば「安全性」が大事だからです。
本となると、誤飲やケガ、アレルギーのリスクが隠れています。
ここでは、赤ちゃんの成長に影響を与えるかもしれない3つのリスクを解説し、安全な絵本選びのヒントをお届けします。
1. 誤飲のリスク:小さな部品や取れやすいパーツに注意
まず注目すべきは、”赤ちゃんの好奇心”です。
絵本の角を噛んだり、ページを引っ張ったりすることは日常茶飯事。
やぶれた紙を噛み続けた結果、赤ちゃんの喉に詰まる危険があり、ときに命に関わることもあります。
このように、可愛い赤ちゃんのために買い与えた紙絵本の破れた小さな紙片が思わぬトラブルを引き起こすこともあるのです。
それならば…と「布絵本なら大丈夫!」と安心している方もいますが、布絵本の中には思わぬ落とし穴があるモノもあります。
例えば、布絵本に縫い付けられているボタンや飾りが取れやすい場合…それを誤飲するリスクがあるのです。
布絵本だからといって安心せず、取れやすいパーツがないか確認することが重要ですね。
2. ケガのリスク:角の硬さや鋭さに気をつけて
絵本は赤ちゃんの発達をサポートする素晴らしいアイテムです。
しかし、実際に触れてみると、肝心の”安全性”に問題がある場合もあります。
特に、紙製のボードブックの角が硬すぎたり鋭利だったりすると、赤ちゃんが顔をぶつけてケガをすることもあるのです。
Bさんもその問題を懸念し、
娘が絵本の角に頬をぶつけて赤く腫れてしまったので、布絵本に変えました。布絵本にしてからは、柔らかい素材でケガの心配が減りましたね。
このように対策を行いました。
ですが、油断は禁物。布絵本の中には硬い芯が入っているものもあるため、購入前には触り心地を確かめることが大切です。
角が丸くなっているか、赤ちゃんの手や顔に優しい作りになっているかを確認しておくといいですよ。
3. アレルギーのリスク:素材や染料の安全性を確認
赤ちゃんは大人に比べて肌がとってもデリケート。
”化学物質に対して敏感”です。
たとえば、布絵本に使用されている染料や接着剤、紙絵本の印刷インクがアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
特に、安価な絵本は安全基準を満たしていない素材が使われている場合があるので気を付けたいですね。
Cさん(30代)は、
布絵本を買ったものの、赤ちゃんが触ると赤い発疹が出てしまいました。調べてみると、使用されていた染料が原因だったようです
過去にこのような経験をしたことがあります。
このような事態を避けるためにも、「安全認証マーク(CEマークやSTマーク)」が付いている製品を選ぶことが安心につながります。
赤ちゃんの安全を守るために知っておきたいポイント
赤ちゃんの絵本選びで考慮すべきリスクを以下の表にまとめました。
リスク | 具体例 | 解決策 |
---|---|---|
誤飲 | 取れやすい部品や破れた紙片の誤飲 | 部品が縫い付けられている布絵本を選ぶ |
ケガ | 硬い角や鋭利な部分での顔や手のケガ | 柔らかい素材の布絵本、角が丸い絵本を選ぶ |
アレルギー | 素材や染料に含まれる化学物質での肌トラブル | 安全認証マークのある製品を購入する |
これらのリスクを考えたうえで絵本選びをしておくと、赤ちゃんも安全・安心ですよね。
布絵本を選ぶときのポイント5選:素材、安全性、デザインをチェック!
ここでは、赤ちゃんにぴったりの布絵本を選ぶための5つのポイントを具体的に解説します。
1. 素材はオーガニックか確認する
赤ちゃんの肌は非常にデリケートで、化学物質に敏感ですよね。
布絵本を選ぶ際は、使用されている素材に注目しましょう。
特におすすめなのが、オーガニックコットンを使用した絵本です。
Aさん(30代)は、
最初に購入した布絵本で娘の肌が赤くなってしまい、次にオーガニック素材の絵本を選んだところ、肌トラブルがなくなりました。
と感じたようです。
オーガニック素材の布絵本は、化学染料や農薬の使用を抑えているため、安全性が高いのが特徴です。また、洗濯にも耐えやすく、長期間使用できるという利点もあります。
選ぶ際のポイント
- 「オーガニック認証マーク」があるかを確認
- 化学染料を使用していない製品を選ぶ
2. 安全基準を満たしているかチェックする
布絵本を選ぶ際には、安全基準を満たしているかどうかを必ず確認しましょう。
特に、安全性や耐久性について第三者機関によって評価されている「STマーク」や「CEマーク」などの”安全認証マーク”が付いている商品は信頼性が高いです。
例えば、Bさん(20代)は、
海外旅行で購入した布絵本に安全基準マークがなかったため、縫い目がほつれてしまい中の詰め物が出てきたことがあります。
と話します。
「やはり、日本製や基準をクリアしたものを選ぶべきだった」との反省しているようです。
確認すべきポイント
- 製品ラベルに安全認証マークがあるか
- 取扱説明書に具体的な安全情報が記載されているか
3. 洗濯が可能なものを選ぶ
赤ちゃんは何でも口に入れるため、布絵本も定期的に洗濯できることが重要です。
特に、布絵本はヨダレや食べ物で汚れることが多く、清潔を保つために簡単にお手入れできる素材を選ぶと安心です。
洗濯できない布絵本を購入したことで、汚れた部分を拭くのが大変でした。
その反省から、次に買った洗濯機で洗える布絵本は、衛生的でとても便利でした。
とのこと。
製品によっては、手洗いを推奨しているものもあるため、購入前に確認しましょう。
洗濯可能な布絵本を選ぶポイント
- 洗濯機で洗えるか、手洗いのみかを確認
- 洗濯後に型崩れしにくい素材を選ぶ
4. 赤ちゃんが楽しめるデザインを選ぶ
布絵本は、安全性だけでなく赤ちゃんが興味を持ちやすいデザインであることも重要です。
例えば、触ると音が出る仕掛けがあったり、様々な触感を楽しめる素材が使われているものは、赤ちゃんの好奇心を刺激します。
触るとシャカシャカ音がするページや、鏡が付いている布絵本を与えたところ、息子が夢中で遊んでくれた
と話します。
また、鮮やかな色合いや大きなイラストが描かれた絵本は、視覚的にも赤ちゃんを引きつけます。
おすすめの仕掛けやデザイン
- 音が鳴る、触感が異なる素材が組み合わさっている
- 鮮やかな色使いや大きなキャラクターが描かれている
5. 赤ちゃんの成長に合わせた内容を選ぶ
布絵本は、赤ちゃんの成長段階に合わせた内容を選ぶことで、より楽しめるアイテムになります。
例えば、0~6か月の赤ちゃんにはシンプルな色や形が描かれた絵本がおすすめ。7か月以降になると、簡単なストーリーや動物のイラストが描かれた絵本が適しています。
息子が6か月になったころ、物語のある布絵本を買いましたが、まだ興味を示さなかったです。
その後、カラフルな図形が描かれた布絵本を選んだら、よく遊んでくれるようになりました
とのことです。
成長段階に応じた選び方
- 0~6か月:シンプルなデザイン、白黒やコントラストのはっきりした絵本
- 7か月~:カラフルな色使い、物語や動物が描かれている絵本
布絵本選びのポイントまとめ
ポイント | 具体例 | メリット |
---|---|---|
素材 | オーガニックコットン | 肌トラブルを防ぐ |
安全基準 | STマーク、CEマーク | 安心して赤ちゃんに与えられる |
洗濯可能 | 洗濯機対応、型崩れしない素材 | 清潔を保ちやすい |
デザイン | 音や触感のある仕掛け、鮮やかな色使い | 赤ちゃんが興味を持ちやすい |
成長に合わせた内容 | 年齢ごとの適したデザインやストーリー | 赤ちゃんの発達をサポート |
布絵本を選ぶ際には、この5つのポイントを参考にして、安全で楽しい絵本を見つけてください。
布絵本のデメリットは?紙絵本との違いや保管のコツ
布絵本は赤ちゃんに優しい素材で安心して使えるアイテムですが、すべての育児シーンにおいて万能というわけではありません。
紙の絵本との違いを考えると、布絵本にもいくつかのデメリットがあることがわかります。
ここでは、布絵本のデメリットやそれを補う方法を解説しながら、赤ちゃんの成長に合わせた絵本選びのヒントをお届けします。
布絵本のデメリット1:ストーリー性の不足
布絵本はシンプルなデザインや仕掛けが特徴で、赤ちゃんが触れて楽しめるよう作られています。
しかし、
布絵本は、ストーリーが少なく、文字もほとんどないため、長く使える内容ではないよなぁ…。
と感じているパパやママも少なくありません。
紙の絵本のように豊富な物語性を持つものが少ないため、1歳以上の子どもにとっては刺激が足りないと感じる場合も。
これに対して、布絵本はあくまで「初期の知育玩具」として捉え、成長に合わせて紙の絵本を取り入れることで補完するのがよいでしょう。
布絵本のデメリット2:価格の高さ
布絵本は紙の絵本に比べて製作コストが高いため、価格も高めになる傾向があります。
特に、オーガニック素材や安全認証を受けた製品は、さらに高価になることがあります。
赤ちゃんのために安全なものを選びたいけど、毎月のおもちゃ代を考えると布絵本ばかりは買えないのよね。
という声も聞かれます。
安全性や安心度は高いけれど、経済的に優しくない布絵本。
この問題に対処するためには、布絵本はプレゼントとしてリクエストする、またはリサイクルショップやフリマアプリで購入するのも一つの手です。
布絵本のデメリット3:収納や保管の手間
布絵本は洗濯できる点がメリットですが、洗濯後に乾かす必要があり、管理に手間がかかる場合もあります。
また、紙の絵本のようにコンパクトに収納しにくい形状のものも多いため、置き場所に困ることも。
布絵本を何冊か集めたら収納場所を取るし、洗濯すると乾くのに時間がかかってしまうだよな。
という声もありますね。
これを解決するためには、収納ボックスやケースを活用して、適切な保管場所を作ることがおすすめです。
小まとめ
布絵本は確かに安全で使いやすいアイテムですが、赤ちゃんの成長に応じた刺激や内容の豊富さを考えると、紙の絵本と併用するのが最も効果的です。
赤ちゃんの月齢や好みに合わせて、布絵本と紙の絵本のバランスを考えながら使い分けることで、両者のメリットを最大限活かすことができるでしょう。
実際に使ってみたパパとママの声:布絵本が人気な理由
布絵本を選ぶ際、他のパパやママがどのような経験をしているのか気になりますよね。
実際に布絵本を使用した家庭の声を集めてみると、安全性や使いやすさに感動したという意見が多く聞かれます。
布絵本を選んでよかった!安心感が違うという声
「何でも口に入れてしまう時期の赤ちゃんには布絵本がピッタリでした。紙の絵本だと端を破いて食べてしまいそうで怖かったけど、布絵本なら柔らかくて安全性が高いので安心でした。」(30代・女性)
この声は、布絵本の最大のメリットである「安全性」を実感したものです。特に、赤ちゃんが誤飲やケガのリスクなく遊べる点が、紙の絵本より優れていると評価されています。
また、「布絵本なら洗濯ができるから清潔を保てる。外出時にも持ち歩きやすいので便利。」(20代・男性)という意見も。
ヨダレや食べ物で汚れてしまっても手軽に洗えるため、衛生面でも安心して使えるという声が多く上がっています。
紙の絵本に比べると物足りない?デメリットの声も
一方で、「布絵本はカラフルで楽しいけど、紙の絵本のように豊富なストーリーがないものが多く、成長してからは物足りなさを感じました。」(30代・女性)という意見もあります。
特に、1歳を過ぎた赤ちゃんにはストーリー性やキャラクター性の高い紙の絵本の方が適している場合があるようです。
さらに、「布絵本は値段が高めで、デザインも限られている印象でした。」(20代・男性)といった声も。
確かに布絵本は素材や加工にコストがかかるため、紙の絵本と比べると価格が高い傾向にあります。予算に応じて選ぶことが必要になるかもしれません。
育児を助ける存在!布絵本の実用性への評価
「布絵本は育児の救世主でした!子どもが泣き止まないとき、布絵本を持たせると興味を持ってくれて助かりました。」(20代・女性)
こうした声は少なくありません。布絵本はおもちゃとしても活用でき、赤ちゃんの気を引くアイテムとして役立つようです。
また、「赤ちゃんがいろいろな触感を楽しめる仕掛けがついていて、知育にも良いと思います。」(30代・男性)という意見もあります。
音が鳴る仕掛けや異なる素材の触感を楽しめる布絵本は、赤ちゃんの感覚を刺激し、成長をサポートする点が高く評価されています。
パパとママの選び方アドバイス
実際に布絵本を使用した経験談を総合すると、以下のポイントが重要であることが分かります:
- 安全性:誤飲やケガのリスクが低い。
- 衛生面:洗濯可能なものは清潔に保てる。
- 実用性:赤ちゃんの気を引き、知育にも役立つ。
- コスト:価格は紙の絵本より高めだが、安全を考えると納得できる。
布絵本は、紙の絵本にはない安心感や便利さを提供する一方で、選び方次第でデメリットを回避することも可能です。
まとめ
布絵本を選ぶ際に重要なのは、赤ちゃんの安全性を最優先することです。
オーガニック素材や安全認証マークのついた製品を選び、誤飲やケガのリスクをしっかりと回避しましょう。
また、赤ちゃんが興味を持ちやすい仕掛けやデザインを取り入れた布絵本を選ぶことで、好奇心を刺激し、楽しい時間を過ごせます。
さらに、布絵本は初期の知育アイテムとして非常に優れていますが、赤ちゃんの成長に合わせて紙の絵本と併用することで、さらなる学びや発見を提供することもできます。
布絵本と紙の絵本、それぞれの良さを活かしながらバランスよく活用することが大切です。
紙の絵本を選んだら、赤ちゃんが端をちぎって飲み込んでしまい、慌てて病院へ行った経験があります。