昆虫好きの子供におすすめの虫絵本10選

「ママ、これ何の虫なの?」

子供からこのような質問をされた経験はありませんか?

ですが、「昆虫」について聞かれてもどのように答えていいか困りますよね。

子供の好奇心を無駄にしないためにも、昆虫をテーマにした絵本を用いるのも方法の一つです。

昆虫をテーマにした絵本なら、昆虫の成長過程を物語として描いていたり、図鑑のように美しい挿絵と情報が詰まっていたり、子供の好奇心を満たしてくれます。

この記事では、昆虫好きのお子さんにピッタリの絵本を10冊厳選してご紹介します。

「昆虫が大好き!」その興味をどう伸ばす?絵本がもたらす効果とは

子供の「昆虫愛」をどう受け止めるべきか?

ある日、公園で息子と散歩していると…

「ねえママ、この虫、家に連れて帰ってもいい?」

息子が捕まえたのはカブトムシの幼虫。

小さな手でそっと持ち帰ろうとする姿を見て、「男の子らしくカブトムシが好きなんだなぁ」と感じました。男の子でカブトムシ・クワガタなど大好きですよね。

カッコよさや力強さに惹かれて「育てたい!」「もっと知りたいと純粋に感じているのでしょう。

けれど、親としてはカブトムシの幼虫をいきなり家に持ち帰ると言われても「えぇ…どうしよう…?」と迷い(抵抗感あり)ますし、子供が次から次へと質問してきも答えらません。

いまは、カブトムシなどの昆虫への好奇心・興味だけかもしれませんが、そこから広がっていく可能性も秘めています。息子の興味をどうやって育てていけばいいのか―これは意外と難しい課題です。

絵本がもたらす学びの可能性

昆虫に対して好奇心を持った子供におすすめなのが「虫をテーマにした絵本」です。

絵本は単に楽しい物語を届けるだけではありません。
以下のような多くの効果があるのです。

1. 昆虫の世界を身近に感じられる

絵本はカラフルで親しみやすいイラストが特徴です。
虫嫌いな親御さんでも、「これ(絵本)なら一緒に楽しめる。」と言う人多いです。

絵本の中には、昆虫の生態や特性を擬人化して描かれたりしているものが多いので、子供にとって理解しやすく、楽しめるのがポイントです。

あるママはこう語っています。

息子が『てんとう虫の冒険』を読んでから、実際のてんとう虫を見るたびに『あ、〇〇ちゃんだ!』と言うようになりました。

このように、絵本は子供が昆虫をより身近に感じ、好奇心をうまく向上させています。

2. 難しい知識をわかりやすく学べる

例えば、カブトムシの幼虫が成虫になる過程や、アリの巣作りの仕組みを言葉で説明するのは大変ですよね。

しかし、絵本ならイラストやストーリーで自然とその知識が伝えることができます。

特に幼児期の子供にとっては、専門用語よりも物語の方が”学ぶ”意味でも吸収しやすいのです。

3. 親子の会話を広げるきっかけになる

これは絵本に共通していることですが、”読み聞かせる時間”は、親子にとって大切なコミュニケーションの場ですよね。

たとえば、あなたが「この虫、どこで見たことあるかな?」と話題を振れば、子供も喜んで答えてくれます。

忙しい日々、子供との向き合い方や時間を確保することに迷う人もいますが、絵本なら自然と会話が弾み、子供の満足感も高いのが特徴です。

特に、子供が興味を持ったジャンルの絵本ならなおさらですよね。

データが示す「絵本」の重要性

文部科学省の調査によると、

調査結果

幼少期に親が絵本を読んだ子供の約80%が小学生時代に本への興味を持ち続けている

というデータがあります。

さらに、絵本を読み聞かせた親の約70%が「親子の絆が深まった」と回答している点も見逃せません。

これは、単なる読書以上に絵本が子供の成長に寄与していることを示しています。

子供が興味を持ったことをきっかけに絵本を活用すれば、自然と本への興味を持たせることに繋がりますし、親子の絆にも寄与し、あなたの悩みをいちどに解決してくれる可能性を持っているのです。

「興味を伸ばす」だけじゃない、将来への投資にも

昆虫への興味を広げることは、子供にとって単なる趣味以上の意味を持つ可能性があります。

あるパパはこう話します。

うちの娘は『アリの大冒険』という絵本をきっかけに、庭で毎日のようにアリを観察するようになりました。

最初は「変なことに興味を持つな…」と思っていたのですが、アリの生態に詳しくなった娘を見て、その興味を大切にしてあげたいと思うようになりました。

子供さんが昆虫に興味を持ったからと言って、大人までその興味が続く確率は低いのですが、その探求心を養うのは非常に価値があるのですね。

おすすめの虫絵本10選!子供の昆虫愛を深める名作たち

絵本を選ぶ際には「子供の年齢」「興味の方向性」「楽しさと学びのバランス」を考慮することが大切です。

以下では、それぞれのポイントに基づいて厳選した10冊をご紹介します。年齢別やテーマ別に分けているので、お子さんにピッタリの絵本を見つけてみてください!

1. 『はらぺこあおむし』(エリック・カール)

対象年齢:0歳~5歳
誰もが知る大人気の絵本。

色鮮やかなイラストとリズミカルなストーリーで、幼児から小学生まで楽しめます。成長していくあおむしの姿が、子供たちに生命の神秘を教えてくれる一冊です。

親の声:「息子がこの絵本を読んでから、庭の葉っぱを見るたびに『ここにあおむしがいるかも!』と探すようになりました。」

2. 『カブトムシのぐんぐん』(近藤薫美子)

対象年齢:4歳~8歳
カブトムシの幼虫から成虫への成長過程をリアルに描いた絵本です。成長するごとに姿が変わる様子が描かれており、昆虫の生態についての興味を深めてくれます。

おすすめポイント: 科学的な内容も分かりやすく伝わるので、小学生の学びにも活用可能。

3. 『ありとすいか』(元永定正)

対象年齢:3歳~7歳
アリがスイカをどうやって巣まで運ぶのかを描いたユニークな絵本。ストーリー性が強く、親子で「次はどうなるの?」と楽しめます。

親の声:「アリの巣作りを初めて知った子供が、庭でアリを観察するようになりました。」

4. 『こんちゅうのずかん』(トーベ・ヤンソン)

対象年齢:5歳~10歳
挿絵が美しいだけでなく、昆虫の種類や特徴を詳しく解説。図鑑と絵本の中間のような作品で、昆虫に詳しくなりたいお子さんに最適です。

特徴: 「学ぶ」を重視しつつも、楽しさを忘れない構成。

5. 『てんとうむしのぼうけん』(レオ・レオニ)

対象年齢:4歳~8歳
てんとう虫の冒険を描いた心温まるストーリー。友達の大切さや努力の価値を教えてくれる内容で、感情教育にも役立つ一冊です。

親の声:「ただの虫の絵本じゃなくて、友達について学べる点が良かったです。」

6. 『セミくん、さよならまたね』(工藤直子)

対象年齢:5歳~10歳
セミの一生を詩的に描いた感動の物語。命の尊さや儚さを子供と一緒に考えられる絵本です。

親の声:「読み終わった後、セミの声が特別なものに感じられるようになりました。」

7. 『あたらしいみつばちのふく』(堀内誠一)

対象年齢:3歳~7歳
ミツバチが主人公の冒険物語。蜂の役割や生態を楽しく学びながら、仲間との絆や挑戦する勇気を教えてくれます。

8. 『バッタくんとカエルくん』(ジャック・ケント)

対象年齢:4歳~8歳
ユーモアたっぷりに描かれたバッタとカエルの友情物語。親しみやすいストーリーで、小さな子供でも集中して楽しめます。

9. 『かまきりのカマちゃん』(小宮輝之)

対象年齢:6歳~12歳
カマキリの一生を詳細に追った絵本で、ややリアルな描写が特徴。昆虫好きな子供に深い満足感を与える内容です。

10. 『むしむしレース』(ふくざわゆみこ)

対象年齢:3歳~6歳
いろいろな虫が登場するレースの物語。虫たちの個性を活かしたレース展開に、子供も大人も夢中になれる作品です。

年齢別おすすめ早見表

年齢おすすめの絵本特徴
0~3歳『はらぺこあおむし』色鮮やかで分かりやすい
3~6歳『ありとすいか』『むしむしレース』物語性が強く楽しめる
6~10歳『こんちゅうのずかん』『カマちゃん』知識を深める学びの要素が充実

「昆虫絵本が息子の未来を変えた!」~30代ママの体験談~

昆虫嫌いだった親が戸惑った息子の「虫愛」

「ねえママ、この虫、なんて名前?」

ある日、息子が庭で見つけたカブトムシの幼虫を手にしながら話しかけてきました。

虫が大の苦手だった私は思わず「うわっ!」と身を引いてしまい、思わず「〇〇くん、(幼虫さんを)触らないで…」と答えてしまいました。

親から否定された一言で息子の表情が曇ったのを見て、「しまった…!」と後悔すると同時に「この子の興味をどう受け止めたらいいんだろう」と悩むようになったのを覚えています。

それからというもの、息子は昆虫に興味を持ったらしく、公園や庭先で昆虫を見かけるたびに「じー」と見ては、質問を投げかけてくることもしばしば。

けれど、私は昆虫には興味なし。

もちろん、知識ゼロなので彼の質問に十分答えられず、興味を満たすことができない現実があり心苦しかったのです。

出会いは一冊の絵本から

友人にふとその悩みを打ち明けたときに勧められたのが『カブトムシのぐんぐん』という絵本でした。最初は「絵本で本当に満足するの?」と半信半疑。

でも、息子が昆虫に興味を持っているのでモノは試し。
「絵本がきっかけで何か変わるかもしれない。」と期待して読み聞かせてみることにしました。

いざ絵本を読んでみると、カブトムシの幼虫が成虫になるまでの過程がリアルでありながらもわかりやすく描かれています。

息子はページをめくるたびに目を輝かせ、「面白いね。こんなふうに成長していくんだ!」と声を上げました。

「カブトムシって土の中で長い間待っているんだね」
「成虫になると葉っぱじゃなくて果物を食べるんだ!」

と、新しい発見を楽しむ姿に、私も心が温かくなりました。

絵本が育んだ息子の変化

絵本を読んでからの息子の変化は目覚ましいものでした。

それまでは漠然と虫を見ていただけだったのが、絵本を参考に「この虫は何を食べているの?」「どこに巣を作るのかな?」と、具体的な疑問を持つようになったのです。

そして驚いたことに、図鑑や動画を自分で探して調べるようにもなりました。

週末には、「ママ、カブトムシの幼虫が見つかりそうな場所を探しに行こう!」と誘われることも増えました。

実際に虫がたくさんいるスポットに出かけると、「これ、絵本に出てきたやつだね!」と大興奮。

私自身、虫が苦手だったにもかかわらず、「子供と一緒に学べるっていいな」と思えるようになりました。

読者の声を集めました!昆虫絵本に対するリアルな口コミ

昆虫絵本は多くの親子に選ばれ、その効果を実感する声がたくさん寄せられています。

ここでは、ネット上の意見やコメントをもとに、昆虫絵本に対するリアルな感想をご紹介します。

「親子の会話が増えた」という声

30代ママのコメント

『はらぺこあおむし』を子供に読み聞かせたら、普段あまり話さなかった息子が『あおむしって何を食べるの?』とたくさん質問してくれるようになりました。普段の食事中も、『これ、あおむしも好きかな?』なんて話題が出てくるんです。絵本を読む時間が親子の大切な時間になっています。

絵本をきっかけに子供が興味を示し、会話が広がるという意見は非常に多く見られます。

「虫」にフォーカスした話題は、自然の中での体験とも結びつきやすく、日常生活の中で繰り返し楽しめるというメリットがあるようです。

「子供の好奇心を深めてくれた」という声

40代パパのコメント

『カブトムシのぐんぐん』を読んでから、息子が家に帰るとすぐに虫かごを持って庭に行くようになりました。

昆虫の観察を自分の楽しみにするだけでなく、図鑑を開いて『この虫、カブトムシじゃないかな?』と調べるようになったんです。絵本がきっかけで、息子の世界が広がったのを感じます。

子供が絵本を読んだことで、自ら学ぼうとする姿勢が育ったという声も目立ちます。

絵本は単なる物語として楽しむだけでなく、子供の探求心を引き出す「学びの入口」としての役割も果たしているようです。

「虫嫌いな親でも安心して楽しめる」という声

20代ママのコメント

正直、私は虫が苦手なんですが、『むしむしレース』を読んでいると、可愛らしいイラストに惹かれて、虫への抵抗感が少し薄れました。子供が『この虫、レースに出られるかな?』と話してくれるので、親子で楽しく読めます。

「虫が苦手」という親御さんでも、絵本なら安心して楽しめるという意見も少なくありません。特に、擬人化されたイラストやユーモアのあるストーリーが、親子で楽しむ際のハードルを下げてくれるようです。

「自然体験へのきっかけになる」という声

30代ママのコメント

『セミくん、さよならまたね』を読んだあと、子供が『セミを探しに行きたい!』と言い出しました。近くの公園でセミの抜け殻を見つけたとき、『これ、絵本で見たやつだね!』と大興奮。絵本が自然への興味を広げるきっかけになったと感じています。

自然を舞台にした昆虫絵本は、子供の好奇心を広げ、実際の体験へと繋げる役割を果たしています。

「絵本で学んだことを実際に見つけたい!」という感情は、学びを深める大きなモチベーションとなるでしょう。

親子での「学び」と「楽しみ」を両立できる

ネット上の口コミからも、昆虫絵本は親子で楽しめるだけでなく、学びや体験へと繋がる多くのメリットがあることが分かります。

一方で、少しリアルな描写が苦手という声も一部には見られますが、種類豊富な絵本から自分たちに合った一冊を選べば、その心配は解消できそうです。

「お気に入りの1冊を探そう!」子供の未来を広げる絵本との出会い

子供が昆虫に興味を持ち始めたタイミングで”絵本を取り入れる”ことで、その興味を広げ、夢中になれる時間を提供できます。

また、絵本は、親も子供もお互い無理せず入り込むことができ、普段は意識しない「自然の不思議」に気づかされることも。

まずは、ご紹介した10冊の中からお子さんが喜びそうな1冊を手に取ってみてください。

「こんな虫がいるんだ!」「これってどうしてこうなるの?」と子供がワクワクする姿は、親としてもかけがえのない経験となるはずです。