英語が苦手なパパママでも大丈夫！親子で楽しむ英語絵本の始め方

親子で楽しむ英語絵本の読み聞かせが、子どもにとっても親にとっても素晴らしい時間になることをご存じですか？

英語の絵本は単なる学びの道具ではありません。

それは親子の心をつなぎ、日常の中に特別な時間をもたらしてくれるもの。言葉の壁を越えて、子どもたちに世界への扉を開いてくれるのです。

本記事では、なぜ英語絵本の読み聞かせが大切なのか、そしてどのように始めたらよいのかについて解説していきます。

英語教育はいつから始めるべき？親子の時間を生かす工夫

「英語はこれからの時代に必要！」と感じる親御さんは多いですが、

実際、いつから始めるのがいいのかなぁ。ひょっとしたら、小さい子どもに無理させるのはよくないのかも…

といった不安や疑問も聞かれます。特に、20代〜30代のパパやママは、自分たちが学生時代に英語を苦労して学んだ経験を持つ世代です。

だからこそ、「子どもには楽しく学んでほしい」「でも、自分が教える自信はない」と悩むことが多いのです。

日本では、英語教育のスタートが早まっています。

文部科学省の方針により、小学校3年生から英語が必修となり、5年生から本格的な教科として学び始めるようになりました。

この動きにより、幼少期から英語に親しませる家庭も増えています。

しかし、「英語をどう教えればいいのかわからない」「子どもの負担にならないか心配」という声も根強くあります。

早期英語教育のメリットとリスク

幼児期に外国語を学ぶことで、発音やリスニングの能力が飛躍的に高まる可能性がある。

乳幼児の脳は柔軟性が高く、新しい音や言語に適応しやすいとされています。

たとえば、カナダの研究（Kuhl, 2011）では、生後7〜8か月の赤ちゃんが母国語以外の音をより敏感に聞き取れることが示されています。

だからといって、「早く始めるほどよい」という考え方には注意も必要です。

幼い子どもに過度な学習プレッシャーを与えると、英語嫌いになったり、親子の関係に悪影響が出たりする可能性があります。

教育の専門家も、「幼少期は遊びや好奇心を重視し、楽しい形で言語に触れることが大切」と指摘しています。

そこで注目されるのが「英語絵本」

こうした背景から、英語絵本を使った親子の読み聞かせが注目されています。

英語絵本のメリットは、学びを「遊び」の延長として楽しめる点にあります。読む時間はわずか10分でも十分。

親子が笑顔で本を開くひとときが、自然と英語に親しむきっかけとなります。

たとえば、シンプルな文章とかわいらしい絵が特徴の『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』（ビル・マーティン作）は、リズム感があり、小さな子どもにも親しみやすい一冊です。

また、色や動物の名前を自然に学べるため、楽しみながら語彙を増やせます。絵本を通じて親子が一緒に「学びの喜び」を共有できるのです。

英語絵本を楽しむコツ5選：初心者でも無理なく始められる方法

1. 「簡単な本」から始める

英語絵本の選び方で最も重要なのは、「シンプルで親しみやすい内容の本」を選ぶことです。

英語に慣れていないと、長い文章や難しい単語が続く本は負担になります。短いフレーズと繰り返しの多い絵本なら、子どもも大人も無理なく楽しめます。

おすすめの英語絵本：

『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』（ビル・マーティン著）
色と動物を学びながらリズムに乗って読める一冊。親子で楽しくページをめくれます。
『Goodnight Moon』（マーガレット・ワイズ・ブラウン著）
シンプルな言葉と温かみのある絵が特徴の寝る前にぴったりな絵本。

ポイント：

「たった1冊を繰り返し読む」のもおすすめ。子どもは繰り返しから安心感を得て、新しい単語を自然に覚えます。

2. 英語の発音を気にしすぎない

「自分の発音がネイティブのようでないから」とためらう必要はありません。

親が楽しんで読む姿こそが子どもにとって最高の学びのモデルです。スマホやYouTubeで絵本の音声付き動画を探して参考にするのも良い方法です。

たとえば、以下のリソースを活用できます：

YouTubeの読み聞かせ動画：「Read Aloud」や「Storytime」で検索するとプロの読み聞かせ動画が見つかります。
Audibleなどのオーディオブック：プロナレーターの朗読を聞きながら一緒に読むと、発音の参考にもなります。

ポイント：

「間違えたらどうしよう」と思うのではなく、楽しいトーンで話すことを優先してください。笑いながら読むほうが子どもにとって印象的です。

3. 視覚と動きを使う

英語がまだ難しく感じる子どもでも、視覚や動きを加えることで、物語の内容が理解しやすくなります。

たとえば、動物が出てくるシーンでは手を使ってジェスチャーをしたり、動物の鳴き声を真似したりすることで、絵本の世界に引き込むことができます。

動物が出る場合：その動物の動きや鳴き声を真似る。
色を学ぶ場合：家の中にある同じ色のものを探す。

これにより、英語が自然と体験と結びつき、子どもの記憶に残りやすくなります。

4. 親子で会話を増やす

ねえねえ、これは何の動物かな？
次はどうなると思う？

絵本を読んだ後、子どもと会話をすることで、英語のインプットだけでなくアウトプットの機会も増やせます。

最初は簡単な英語のフレーズでも、次第に自分の言葉で表現する力が育まれます。

会話の例：

絵本の中に「dog」が出てきた場合：
「Can you find a dog in this picture?」
ストーリーの途中で：
「What do you think happens next?」

ポイント：

親が答えを教えるのではなく、子どもが自分で考えたり答えたりする時間を作りましょう。

5. 読み聞かせを「日課」にする

英語絵本を読む時間を、親子の毎日のルーティンに取り入れると効果的です。寝る前や朝のリラックスタイムなど、時間を固定することで自然に習慣化されます。

たとえば、5分でもいいので「毎晩1冊読む」と決めることで、子どもはそれを楽しみにするようになります。

忙しい場合は週末だけでも十分です。

実践するための「絵本選びガイド」

初心者向けの英語絵本選びの目安を、以下の表にまとめました。

子どもの年齢	おすすめの絵本特徴	具体例
0〜2歳	色や形がはっきりした絵、短いフレーズ	『Dear Zoo』
3〜5歳	リズム感のある言葉、動きや音のある内容	『The Very Hungry Caterpillar』
6歳以上	簡単なストーリー、感情を表現する絵本	『Frog and Toad Are Friends』