お正月に親子で読みたい!日本の伝統絵本おすすめ5選

「あけましておめでとう!」と新しい年を迎え、家族みんなで過ごすお正月。日々の忙しさに追われる中、親子で心穏やかに向き合う時間をつくるのは難しいものです。

でも、絵本を通じて過ごすひとときは、ただの時間ではありません。それは、親が子どもに伝えたい「大切な文化」「愛情」を形にする瞬間です。

30代の母親である美奈さん(仮名)はこう語ります。

「仕事も家事も忙しくて、子どもとゆっくり向き合う時間が少ないと感じていました。でも、昨年のお正月に絵本を一緒に読んで、心がほっと温まる体験をしました。

それがきっかけで、子どもが『おせちってなぁに?』と興味を持ち、私自身も改めて日本の文化を学び直すいい機会になりました。」

この記事では、そんな親子の絆を深めるお正月絵本について、具体例や楽しみ方とともに詳しく紹介します。

お正月絵本の価値と選び方

お正月は、親が子どもに日本の文化や伝統を自然に伝えられる特別な機会です。

しかし、「どうやって伝えたらいいのかわからない」「忙しくてゆっくり教える時間がない」と感じる親御さんも多いのではないでしょうか。

そんなときに役立つのが”絵本”です。

温かなイラストとやさしい言葉で描かれたお正月絵本は、子どもの興味を引くだけでなく、親自身も「新たな発見」や「懐かしい思い出」に出会えるきっかけになります。

ここでは、お正月絵本の魅力と親子で楽しむための選び方のポイントをご紹介します。

日本の伝統絵本の魅力

お正月の伝統絵本は、以下のような親子の時間を提供してくれます。

  • 絆を育む時間: 親が絵本を読み聞かせる声は、子どもにとって安心感を与える特別な時間です。
  • 文化の伝承: おせちやお雑煮、たこあげ、羽根つきなど、お正月にまつわる伝統行事をわかりやすく伝えられます。
  • 好奇心を育てる: 絵本を通じて、子どもが「どうしてこうするの?」と興味を持つきっかけが生まれます。

絵本選びのポイント

以下の視点から絵本を選ぶと、より親子で楽しむことができます。

  1. 年齢に合った内容と表現
    幼児にはシンプルでわかりやすい絵や言葉、小学生には少し深いストーリーや歴史背景があるものがおすすめです。
  2. 興味を引くテーマ
    たこあげやおせち、もちつきなど、子どもが興味を持つテーマを取り入れた絵本は特に人気です。
  3. 家族の会話を生む内容
    「自分たちの家族ではどんなお正月を過ごしているのか?」といった話題を広げられる絵本を選ぶと、家族の絆が深まります。

おすすめのお正月絵本5選

お正月の特別な時間に、家族で絵本を楽しむことは、子どもにとっても親にとっても忘れられない思い出になります。

ただ、どんな絵本を選べばいいのか迷うこともありますよね。

今回は、お正月ならではの遊びや行事、食文化などをテーマにした日本の伝統絵本を厳選してご紹介します。

1. 『すいすいたこたこ』 – 幼児から楽しめるリズム感

作者: とよたかずひこ
出版社: 鈴木出版

しろくまさんやあざらしさんが、楽しそうにたこあげをする様子を描いた一冊。文章は短く、「すいすい、たこたこ」という繰り返しのフレーズが特徴的です。

読み聞かせを通じて、子どもたちも一緒に「たこたこー!」と声をあげたくなる作品です。

体験アイデア: 実際にたこあげをしてみよう!

美奈さんは絵本を読み聞かせた翌日、家族でたこあげをしました。

「子どもが『絵本みたい!』と喜んで走り回り、私たちも自然と笑顔になれました。」

2. 『おぞうにくらべ』 – 地域ごとの文化を知る

作者: 宮野聡子
出版社: 講談社

各地で異なるお雑煮の文化を紹介した一冊。

たとえば、関東ではすまし汁、関西では白味噌仕立てなど、それぞれの特徴を温かなイラストとともに説明しています。

親子で挑戦: 地域の味を再現!

「今年は我が家流のお雑煮を作ってみよう」と話し合いながら親子で料理するのも楽しいひとときです。

3. 『14ひきのもちつき』 – 家族で楽しむもちつき体験

作者: いわむらかずお
出版社: 童心社

14匹のねずみ一家が、家族総出でおもちつきをする様子を描いた一冊。

もち米を蒸すところから、きねと臼を使ったもちつきまで、伝統行事を丁寧に紹介しています。細部まで描かれた絵に、親子でじっくり見入ってしまうはず。

絵本をきっかけに、実際に家族でおもちつきを体験してみるのもおすすめです。

4. 『しばわんこの和の行事えほん』 – 一年を通じて日本文化を学べる

作者: 川浦良枝
出版社: 白泉社

お正月だけでなく、一年を通して日本の行事や文化を紹介する絵本。

しばわんこの愛らしいキャラクターが、お正月の由来や祝い方を子どもにもわかりやすく説明します。親も「こんな意味があったんだ」と新たな発見を得られる一冊です。

5. 『おせちいっかのおしょうがつ』 – 食べ物を通じてお正月を学ぶ

作者: わたなべあや
出版社: 佼成出版社

おせち料理がユーモラスなキャラクターになり、お正月の準備や過ごし方を楽しく教えてくれる絵本です。

「黒豆は健康を願う」「えびは長寿の象徴」といった意味を子どもにもわかりやすく伝えられる内容で、食育にもぴったり。親子でおせちを作る時間も楽しくなるでしょう。

絵本にまつわるエピソード

30代の父親、健太さん(仮名)はこんな思い出を語ります。

「昔、父が読んでくれた絵本を、今度は自分の息子に読んでいます。同じ『14ひきのもちつき』を手に取ったとき、時間がつながったような感覚がしました。」

こうした絵本は、一冊が世代を超えた「家族の文化」を形成する可能性があります。

結論:今年のお正月に新たな思い出を作ろう!

お正月の絵本は、ただの読み物ではありません。

それは、親子が文化を共有し、愛情を再確認するツールです。

この記事でご紹介した絵本は、書店やオンラインで手に入れることができます。また、地域の図書館でも同じようなテーマの本を探してみるのも良いでしょう。

最後に、こんな問いかけをしてみてください。

「お正月の思い出って、どんなものを作りたい?」

答えはきっと、絵本のページの中に見つかるはずです。今年のお正月は、親子で一緒に日本の文化を楽しむ、特別な時間を作ってみてください。

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